購入者の声を生かす製品づくりでファンを創造
D2Cがメンズコスメの潜在需要を掘り起こしている。成熟化している女性化粧品市場に対し、メンズコスメ市場はコロナ禍でも堅調な成長を見せた。中でも成長をけん引したのが前年比107%の伸びを見せたスキンケアカテゴリーで、特にD2Cブランドの存在感が急速に高まっている。
D2Cメンズコスメの成功者として真っ先に名前が挙がるのはやはりバルクオムが展開するスキンケアブランド「BULK HOMME(バルクオム)」だろう。2013年に誕生した同ブランドは、消費者の声を生かした製品設計で、男性のライフスタイルに自然に溶けこむような価値を持った商品を展開。コロナ禍による消費者行動の変化の後押しもあり、20年の年間売上は19年と比べ約150%増。全製品の出荷総数は290万本を記録した。特に主力製品である洗顔料は、20年だけで98万本を出荷、累計でも200万本を突破するなど、売り上げ拡大をけん引、大きな伸びを見せている。
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