エキップが展開する化粧品ブランド「SUQQU(スック)」は6月8日、上海郊外に位置する複合ショッピングモール「悦達889広場」にあるCNSC中服免税店内の「BONNY&CLYDE」にカウンターをオープンした。中国本土の免税エリアへの出店はブランド初となる。

コロナウィルス感染拡大の影響で中国からの訪日が難しい状況を踏まえ、中国の消費者との接点を中国本土で増やすことを目的として、主力の「ザ クリーム ファンデーション」やアイシャドウパレットの「シグニチャー カラー アイズ」など、インバウンド需要が高い主力商品を取りそろえる。

スックは大人の女性をターゲットとしたハイエンドなブランドとして2003年に誕生。現在、国内の百貨店など42店舗と、海外5ヵ国で展開している。日本発の化粧品ブランドとしての高い品質とユニークなコンセプト、オリエンタルな切り口が好評を得て、各国で順調にビジネスを拡大している。

スックに対する注目度は中国でも高く、消費者のニーズに応えるために、19年9月に中国最大級の越境ECプラットフォーム「天猫国際(Tmall global)」に旗艦店をオープン。20年12月には上海のBONNY&CLYDE 興業太古匯(HKRI Taikoo Hui)、同年4月には静安嘉里中心(Jing An Kerry Center)にカウンターを設置し、好評を博している。

今回の市中免税店への出店は、スックと中国の消費者との接点をさらに拡充することを目的としており、ブランドの魅力を直に伝えられるカウンターを設置。実際に商品を手に取ることができる空間を中国消費者に提供することで、中国でのブランド認知向上と信頼獲得、ビジネスのさらなる拡大を目指す。