ジョンソン・エンド・ジョンソンのオーラルケアブランド「リステリン」は、「リステリンオーラルヘルスアライアンス」を専門家4人と共に発足した。
設立にあたって、5月21日に発表会を開催。冒頭登壇したジョンソン・エンド・ジョンソンコンシューマーヘルス・ジャパン・プレジデントの黒木昭彦氏は、「コロナ禍でさまざまなものが変化する中、特にお客さまのニーズにどういう価値を提供できるか、地域に対してどう貢献できるかが大事になっている」と会社としての思いを述べ、アライアンス発足の背景や展望について説明した。
リステリンは1879年に手術用消毒薬として誕生。1895年に世界初の腔内洗浄液として歯科医院で使用開始。1914年に一般消費者向けに発売開始し、1985年に日本に上陸した。現在は、殺菌力を強みとして50カ国以上で愛される商品にまで成長している。
日本のマウスウォッシュ市場自体も、力強く成長している。そんな中、2020年はコロナの影響で手だけじゃ無く口の殺菌、衛生関心が高まった。またオーラルケアが全身疾患との関係性がより明らかになってきており、消費者の意識も変化していることが分かる。一方で、こうした情報を知ってはいるものの、自分にとって最適なオーラルケアはどういうものなのかという正解がわからない消費者が多いのが実情だ。
そこで、同社は「リステリンオーラルヘルスアライアンス」を発足。口腔ケアに関するさまざまなトピックについて専門家とともに消費者や医療従事者に伝えていくことを目的としている。
メンバーは、福岡・みらいクリニックの今井一彰院長、東京歯科大学の奥田克爾名誉教授、銀座並木通りさゆみ矯正歯科デンタルクリニック81の坂本紗有見院長、慶應義塾大学医学部歯科・口腔外科学教室の中川種昭教授の4人。発表会では、コロナ禍で意識が高まっている感染対策をテーマに行ったアンケートをもとに、4人がさまざまディスカッションを繰り広げた。最後には、「長寿化学研究に12年間関わった身として言うと、オーラルヘルスは健康ライフの入り口。オーラルヘルスなくして健康長寿はありません」と奥田名誉教授がオーラルヘルスケアの重要性について力強く語った。
月刊『国際商業』2021年07月号掲載