ライオンの2021年12月期第1四半期は、売上高が前年同期比0.1%減の824億5600万円、事業利益が同11.0%減の80億9000万円、営業利益が同55.8%減の82億8100万円、税引前利益が同53.6%減の88億4900万円、四半期利益が同54.2%減の64億1400万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同56.1%減の59億5500万円、四半期包括利益合計額が同69.7%増の97億7500万円となり、減収減益となった。

売上高については、一般用消費財のハンドソープなどが前年の反動により減少したが、中国を中心とする海外の好調継続、産業用品の回復などの増収要因から、微減に留まった。売り上げ構成変化などによる粗利減が要因で、事業利益は減少。営業利益は、昨年固定資産譲渡益等があったことで、減益となっている。

一般用消費財事業の売上高は、同1.5%減の550億3300万円となった。同事業の分野別売上高では、オーラルケアが同2.3%増の152億6700万円。システマハグキプラスプレミアムハミガキが好調に推移。徹底美白ハミガキのLighteeハミガキも好評で、売り上げをけん引した。ソフランブランドのプレミアム消臭やアロマリッチなどの高機能な商品が好調だったファブリックケアが同1.5%増の137億1100万円、チャーミーマジカの新商品である「速乾+カラッと除菌」、食洗機専用洗剤「チャーミークリスタ」などが順調に推移したリビングケアが同7.1%増の55億1500万円、その他が同11.5%増の101億7600万円となった。ビューティケアと薬品は減収で、それぞれ同32.0%減の52億3700万円、同6.3%減の51億2500万円だった。

21年度連結業績予想は、売上高が前期比2.7%増の3650億円、事業利益が同16.5%減の300億円、営業利益が同31.9%減の300億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同29.7%減の210億円としている。

月刊『国際商業』2021年07月号掲載