スーパーマーケットに近い売上構成比の意味

カウンセリング化粧品からセルフ化粧品重視へ。福井県に本社を置くゲンキーは、競合他社が高単価の商品訴求に力を入れるのを傍目に、低価格帯の商品強化にシフトしている。あえて正反対の戦略を貫くのは、セルフで購入し、しかもいつでも安いEDLP(エブリデーロープライス)が顧客の支持につながっているからだ。商品本部の中川竜ヘルス&ビューティ部長は「若者に特に顕著な傾向ですが、接客を嫌う人が増えている。自分でSNSを活用して商品を調べ、目的買いに近い購買行動をする。こうした変化に合わせ、ゲンキーの客層にあった商品の絞り込みを実現したい」と戦略の推進を明らかにする。

ゲンキーは現在、福井県、石川県、岐阜県、愛知県の4県で全319店を展開。店舗のフォーマットは、約900坪の大型店と約300坪のレギュラー店の2種類。前者が約90店、後者が約230店だが、すでに大型店の出店はストップ。ローコストオペレーションの徹底しやすいレギュラー店に絞り込み、店舗数を増やす考えで「大型店はレギュラー店に切り替え、残る600坪にはテナントを入れる」と中川部長は明らかにする。大型店に設置していた化粧品売り場「COLORADO」もなくなることになる。

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