ブランドの顔として多様な交流を生む

メーカー直営店がオープンラッシュを迎えている。新型コロナの第一波が落ち着いた2020年7月17日の南青山のオルビスを皮切りに、同月31日には資生堂の主力ブランドSHISEIDOの旗艦店が銀座にオープン。いずれも一等地への出店だ。さらにコーセーは12月17日、表参道の目抜き通りに直営店を新設することを明らかにしている。各社の狙いは「ブランド価値を体現する場」で共通しているが、新型コロナを踏まえ、ブランドの特徴を生かした独自サービスを展開する。キーワードは、化粧品業界を席巻する「デジタルとの融合」で、お客にリアル店舗ならではの体験を提供している。これらの舞台で生まれる相互交流は、顧客とブランドにとどまらず、多様な効果を生み始めている。

SHISEIDOの旗艦店「Shiseido Global Flagship Store」は最新のデジタル技術とヒューマンタッチを融合させたホリスティックなブランド体験の提供に力を注ぎ、同時にテストマーケティングも実施。資生堂ジャパンプレステージブランドマーケティング部SHISEIDOグループの岡田美樹アシスタントブランドマネージャーは、次のように語る。

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