地域密着の小商圏型ビジネスに磨きをかける

新型コロナウイルスのパンデミック発生から早くも10カ月が経過し新しい生活様式が浸透するなか、消費者の購買行動は激変。化粧品販売においてもECの売り上げが拡大し、売れ筋もコロナ前と後では様変わりした。百貨店、GMS、ドラッグストア、バラエティストアではタッチアップの中止が続いており、手足を縛られた状態でのリアル店舗の価値の再確認が始まっている。

コロナ禍で加速しているのが小商圏化の波。「銀座や新宿など、首都圏全域から集客することで成り立っていた都心の百貨店などは回復のスピードが鈍く、当分は厳しい状況が続く」と流通業界の専門家が指摘。新宿の京王百貨店では八王子から買い物に来ていたシニア層の来店客が激減。一方、都心から離れた郊外の百貨店は回復が早く地域密着の小商圏型ビジネスに磨きをかけている。

遠方から買い物に来ていたシニア層が激減した

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