化粧品販売チャネルとしての存在感が高まる

コロナ禍でドラッグストアに追い風が吹いている。インバウンド消失や臨時休業で売り上げが大きく落ち込んだ百貨店と明暗を分け、国内における最大の売り上げ規模を誇る化粧品販売チャネルとして存在感を高めつつあるのだ。ドラッグストアの2020年度売上高は8兆円を突破した。うち化粧品の売上高は1兆5603億円。それでも前年比0.4%マイナスの微減。だが百貨店が20%以上の減少だったのに比べると健闘したと言える。

コロナによって化粧品業界は大きな打撃を受けた。ドラッグストア各社の20年度決算では化粧品の構成比が高くインバウンドを取り込んできた企業と医薬品、化粧品、日用雑貨、食品と品ぞろえのバランスが取れている企業で業績に格差が付いた。構成比のバランスが良いウエルシアホールディングス(HD)とツルハHD、スギHDは増収増益を達成。化粧品の構成比はそれぞれ15.7%、14.4%、19.2%。売上高に関してはウエルシアHDが前年比99.7%、スギHDが99.3%と落ち込みも比較的軽微にとどまっている。

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