サンスターは、東日本大震災から10年となる2021年、防災意識の変化や非常用持ち出し袋(防災袋)の中身について、全国の男女1000人を対象に「防災に関する意識調査」を実施した。また、調査結果と防災備蓄品に液体ハミガキを備えている自治体へのインタビューを掲載した防災特設サイト「3.11私たちが学んだこと」(https://jp.sunstar.com/311bousai) を開設した。
今回の調査結果では、東日本大震災以降、防災への意識が高まった人は67.5%であったものの、非常用持ち出し袋を備えている人は29.2%で、そのうち非常用持ち出し袋にハブラシ、ハミガキ、液体ハミガキなどのオーラルケア用品を備えている人は38%となった。
つまり、防災袋にオーラルケア用品を備える人は、調査対象全体のわずか11%に留まっているということだ。大規模災害時には、避難生活の中で口腔内の清掃状態悪化、体力・免疫力低下などから誤嚥性肺炎で亡くなる人が多いと言われており、サンスターは、今回の調査結果から災害時の口内のケアの重要性をより広めていく必要があるとの考えを示している。
調査結果で非常用持ち出し袋の中身で多かったものは「懐中電灯」(67.5%)「水・飲料」(59.6%)「非常食・食料」(58.9%)で、37%の人がコロナ禍において、非常用持ち出し袋の中身を見直し、マスク、ウェットティッシュ、手指消毒液・除菌シートやスプレー、体温などを新たに入れたという人が目立った。