1月4日、クラシエホールディングスの岩倉昌弘社長は、年頭挨拶としてグループ方針の「つながる」を強調。コロナ禍における企業活動として、さまざまなステークホルダーとのつながりを大切にしていく姿勢を語った。以下はその要旨である。
謹んで、新年のご挨拶を申し上げます。
クラシエは、昨年1月から「夢中になれる明日 Kracie」を新たなコーポレートスローガンに掲げ、日用品、薬品、食品の各事業で商品を展開して参りました。
昨年はまさにコロナ禍の 1 年 と言える年 でした。人々の命を脅かす新型コロナウイルスは、生活や経済面に世界的規模の大きなダメージを与えました。医療従事者の皆様には深く感謝を申し上げます。
消費行動においては、外出型の消費が激減し、巣ごもり需要が増加。コミュニケーション面では、急激なデジタル化がみられました。当社も、時差出勤や在宅勤務の「働き方改革」など、早期にコロナ対応に取り組みました。
一方で、これらの「新しい働き方」により、仕事上の無駄などが顕在化し、人の動き方、ものづくり、資金や時間の使い方などに、まだまだ改善の余地があることに気付かされました。今後も 市場環境等のさらなる激変が予想される中、 社会の変化に即応し、新たな生活様式で 、社員一人一人が当事者意識をしっかり持ち、成長 できる1年にしたいと思います。
1.「 つながる 」
2021年のクラシエグループ方針は「つながる」 としました 。これまで当たり前につながっていたことが、簡単ではなくなりました。まさか、人と会い、話をするというごく普通のことが気軽に出来ない状況になるとは思いも寄りませんでした。お客さまや取引先と直接会って話をしなければ、前に進まないこともあります。今後、どのような形でつながりを持つのがベストなのかを考えなければなりません。
2.「謙虚な姿勢」と「感謝の気持ち」
新たな「つながる」の中で、大切なのは「謙虚な姿勢」と「感謝の気持」を持つことです。この状況下でも、クラシエが事業を継続できているのは、商品を買ってくださるお客さま、原料供給や商品販売を担っていただいている 取引先の皆さんのおかげだと強く感じています。今の自分があるのは、誰かのおかげであるという気持ちを忘れず、人の意見を聞き、素直な気持ちを持つことが大切です。
3.新たな環境に立ち向かい、チャレンジ
環境の激変は、決してマイナスばかりではなく、一つのチャンスでもあるといえます。また、自分たちでは気付かなかったクラシエ商品の新たな価値を、お客さまに教えていただいた例がいくつもありました。202 1 年、目の前にある、 たくさんの人々の暮らしを見つめ、その声に耳を傾けながら、自分たちの知恵に変えていきます。クラシエは、暮らしの小さなことにまでこだわり、暮らしについて誰よりも深く考える企業でありたいと考えています。
新たな環境に立ち向かい、さまざまなことにチャレンジし、今後もお客さまに必要で「夢中にする」商品を創り出していきます。