カネボウ化粧品のグローバル戦略ブランド(G11)の一翼を担う「フリープラス」の勢いに拍車がかかっている。「グローバルでの最大化」をミッションに中華圏、日本、ASEAN地域でのグローバル展開が加速。成長率も中華圏での飛躍的伸長が奏功し、2017、18年ともに、前年対比約160%を記録。今年19年上期もほぼ同率の高い伸びを見せている。現在では海外売上比率が約8割あり、カネボウ化粧品を代表するグローバル戦略ブランドへと成長を果たしている。
中国での売上飛躍の背景
「フリープラス」は、01年にカネボウ化粧品の長年の敏感肌研究から生まれたブランドだ。中国への導入は05年のこと。近年、売上が急成長しているきっかけとなったのが、12年から推し進めた中国事業の構造改革とブランド戦略にある。構造改革のポイントはブランドの集約と集中化および、事業モデルの転換。カネボウ化粧品は、それまで中国事業で展開していた複数のブランドを三つに絞り込み、「フリープラス」を主力ブランドの一つと位置付け展開。事業モデルもリアル展開は直営主体から代理商を活用するモデルへとシフトさせた。併せて「フリープラス」の流通政策も高級薬粧や百貨店流通でのカウンセリング販売から、ECやドラッグストアを中心としたセルフ展開へと切り替えた。
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