化粧品メーカー ― 2019 ― 新春トップインタビュー
■最優先課題はハイプレステージブランドの強化
――2018年5月に打ち出した化粧品事業の新成長戦略が軌道に乗ったのではないでしょうか。
村上 1月の社長就任以来、お取引先さまをはじめ、業界の多くの方にお会いして、多くのご意見を頂戴しました。そこから見えてきた課題を抽出し、5月には、花王グループ化粧品事業の成長戦略を発表しました。カネボウ化粧品、エキップ、ソフィーナ(花王)、キュレル(花王)、モルトンブラウンの五つの事業体が展開するブランド全体を見直し、新たに策定したグローバルポートフォリオのもと、ブランドマネジメントを強化する方針を打ち出しました。具体的には、49あるブランドを整理。エキップから20年に発売予定の新ブランドを加えた11ブランドをグローバル戦略ブランド「G11」(SENSAI、RMK、SUQQU、エスト、KANEBO、ソフィーナiP、モルトンブラウン、KATE、フリープラス、キュレル)として選定。さらに、日本を中心に重点育成していく戦略ブランドとして、リージョナル8ブランド「R8」(ルナソル、トワニー、リサージ、プリマヴィスタ、コフレドール、アリィー、エビータ、メディア)を設定しました。戦略ブランドを絞り込み、そこに経営資源を集中することで、強いブランドづくりを推進。結果、18年は売上げ、利益ともに好調に推移し、改革の成果は徐々に出始めたと手応えを得ています。
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