グループの個性を生かし自社ECを構築
――新型コロナは、花王グループの化粧品事業にどのようなインパクトを与えましたか。
村上 2018年に発表した新戦略では、11のグローバル戦略ブランドを「G11」、日本を中心に重点育成する8のリージョナルブランドを「R8」としたポートフォリオを打ち出し、以降“強いブランドづくり”を推進してきました。3年目の20年は、拡大の余地があるハイプレステージ領域のスキンケアを強化する年と位置付けていましたが、新型コロナの影響で大きなダメージを受けたのは否めません。グローバルで見ると、中国事業はECに注力していたこともあり、売上前年比約30%増で着地する見込みです。また、欧州の主力ブランド「MOLTON BROWN(モルトンブラウン)」もECに強く、堅調な業績を残しています。それに対して、日本事業は厳しい状況が続いており、対前年で約3割ほど落ち込む予想でいます。グローバル計では、当初の計画から2割ほど落ち込む見込みです。
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