生活者の心に響くテレビCMを連発
カネボウ化粧品のグローバルプレステージブランド「KANEBO」の注目度が高まっている。そのきっかけは、2019年11月に発表したブランドのリブランディングだ。もともとは、美しい人生をコンセプトに、女性の美しさのリズムを感じながら適切なタイミングで行うスキンケアを提案してきたが、一人ひとりの個性を大切にし、多様性を重視する時代であることを踏まえ、カネボウ化粧品の歴史や哲学を継承しつつ、個性に寄り添い応援するブランドへの転換を図った。新しいブランドメッセージは、「I HOPE.」。美しさとともに、誰もが自分の個性を幸せに思うことができる、希望を発信するブランドへと進化することを宣言した。20年から新しい世界観の発信が本格化し、それがグローバルプレステージブランド「KANEBO」への関心を引き出している。
その一例が、新「KANEBO」の強い想いが込められたテレビCMだろう。20年1月に全国放映した第1弾のテレビCMでは、楽曲にカネボウ化粧品が1980年に「レディ80」のCMに採用した渡辺真知子の大ヒット曲「唇よ、熱く君を語れ」をコーラスアレンジして放映。NPO法人「放送批評懇談会」が日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰する「ギャラクシー賞」の第57回において、CM部門の大賞を獲得した。「モノクロからカラーへと変化する、シンプルでシャープな映像が圧倒的に目を引く」「内面から美しさを訴えるモデルが、時代を映し出している」と絶賛され、第1弾のテレビCMは世間の耳目を集めた。
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