「KANEBO」ブランドの現状と今後について
マーケティング部門 カウンセリングブランドグループ堀 由秀

今年5月18日、村上由泰代表取締役社長執行役員が発表した花王グローバル化粧品事業の新戦略におきまして、「KANEBO」ブランドは、グローバルに育成する「G11」ブランドの一つとして、プレステージ市場における重点育成ブランドと位置づけています。

KANEBOは2016年9月、美しい人生をブランドコンセプトに掲げ、スキンケアからメイクアップまでトータルに美を提案する総合ブランドとしてデビューし、発売以来、お陰様で順調に売上げを伸ばしてきました。現在、KANEBOのアイテム別売上構成比は7割がスキンケア、3割がメイクとなっています。その主力となるスキンケアですが、これまでは主に1万円未満の中価格帯を中心にブランドの基盤となるアイテムを順次発売してまいりました。

一方で、ここ数年、スキンケアの市場動向は、1万円以上の高価格帯が伸びています。中でも、2万円以上の高価格帯の伸びが顕著に見られ、高額でも付加価値の高い商品が求められています。こういう背景を踏まえて、9月7日には、高付加価値戦略の第1弾として、2万円のエイジングケアハリ美容液「リフトセラム」を発売します。こちらの商品は頬へのハリ実感が非常に高く、お取り扱いいただいております百貨店様、専門店様におきまして、お客様から既に、多くのご予約をいただいております。

そしてこの度、高付加価値戦略の第2弾として、当社が長年培ってきた肌研究と、最新の心感研究を基に、心まで澄み渡るような透明感溢れる美しい肌を目指す新たなシリーズ、KANEBOブランドの最高峰、「ザ エクセプショナル」を投入し、ブランドの基盤となる商品体系を完成させると共に、一段上の美を提案し、プレステージブランドとしての存在感をさらに高めてまいります。

次にグローバル展開です。2016年9月の日本導入を皮切りに、同年11月にASEAN7カ国、17年11月にドイツ、ロシアに導入しました。さらに本年8月に韓国トラベルリテールに導入、9月には台湾、イタリアに進出します。また中国につきましては、2022年に導入を検討しています。

2019年秋以降は、今回完成する商品体系を基に、さらなる高付加価値商品をご提案し、グローバルでの売上拡大を図り、グローバルで存在感のあるブランドに育成をしていきたいと考えています。世界各国で女性の美しい人生を応援するKANEBOブランドを今後共どうぞ、宜しくお願い致します。