アテニアは、30代後半から慢性化する皮膚ぐすみの原因となる「糖化」に着目し、肌表面の角層にある糖化物の蓄積を防ぐ成分を探索した結果、植物が育ちにくい海辺で生息することができる珊瑚草の全草から抽出したオイル成分に、高い効果があることを発見した。またこのデータは、順天堂大学大学院医学研究科 抗加齢皮膚医学研究講座における共同研究として9月22・23日に開催された「日本生薬学会第66回年会」にて発表した。
栄養成分の代表であるアミノ酸と糖は、老化に伴い結合(架橋)してしまうことで、さまざまな疾病の原因となり、これを「糖化」という。この糖化は、外的刺激からの防御機能をもつ皮膚角層においても進行することが確認されており、見た目のくすみ(透明感の低下)につながることで知られている。
同社は、体の糖化を抑えることで知られているステロールに着目し、皮膚角層の糖化抑制効果を評価した結果、ステロールの種類でその効果が異なることを確認。さらに、効果が高いステロールを含むさまざまな植物から超臨界抽出したオイルを評価した結果、「珊瑚草オイル」に高い効果を確認した。
珊瑚草は、海辺に育つ植物で海と陸の両方の特性を有し、海の植物に多く含まれる“フコステロール”と、陸の植物に多く含まれるステロール類を含んでいるため、アテニアは同効果についてこれらの成分の複合的な効果によるものだと考えている。