アスクルは、同社が運営するBtoCのネット通販サービス「LOHACO（ロハコ）」のイベントとして、10月5～10日の6日間、代官山T-SITE GARDEN GALLERYにおいて「暮らしになじむロハコ展」を開催した。今年で第4回目を迎える同イベントでは、新たにデンマーク大使館を後援に迎え、大手メーカーを中心とした48社による全58点の新商品を一堂に発表した。
「暮らしになじむデザイン」の取り組みは、「ロハコECマーケティングラボ」活動の一環。「ECならではのデザイン」について、アスクルと参加企業が研究を重ねているもので、「店頭を通らないから実現できる生活者起点のデザイン商品」を開発している。
通常、店頭の商品は手にとってもらえるよう、機能などを前面に押し出したパッケージが主流だ。だがそうした「目立つ」パッケージは生活空間に馴染まないため、消費者サイドではパッケージを剥がす、見えないところに収納する、他の容器に詰め替えるといった隠す手間も生まれている。そこで「暮らしになじむロハコ展」では、空間やインテリアに溶け込むようなミニマル＆ナチュラルなデザインを目指し、商品開発に取り組んできた。
中でも今回は、世界一幸福度の高い国と言われるデンマークの「HYGGE」（「満ち足りた、心地よい」の意）の精神を取り入れ、「暮らしになじむデザイン」というコンセプトに「ちょっとラクをしよう。もっと暮らしを楽しもう。」という副題を加えた。
GUM 暮らしを彩るデザインシリーズ（サンスター）
スマートホルダーデザインボトル（花王）
展示会場では、「A Day with LOHACO~LOHACOのある一日」と題し、朝、昼、夜、休日と四つのテーマに分けて新作デザイン商品を展示。朝のコーナーには、ボタニカルデザインで洗面台のトータルコーディネートを目指す、「GUM 暮らしを彩るデザインシリーズ」（サンスター）や詰め替えの手間による家事の負担を軽くする「スマートホルダー デザインボトル」（花王）など、「手際の良い朝」というテーマにふさわしい商品を並べた。
蒸らしブタ付きティーバッグセット（ユニリーバ・ジャパン）
「元気になる昼」のコーナーには、ふたに描かれた茶葉の色が変わり、蒸らし時間を伝えてくれる「蒸らしブタ付きティーバッグセット」（ユニリーバ・ジャパン）やオリジナルデザインの携帯ケースに入った「バファリンルナi・バファリンプレミアム」（ライオン）。休日のコーナーでは、共通のデザイナーによる大王製紙のキッチンペーパー、エステーの消臭剤、フマキラーの除菌スプレーの3社コラボレーション商品が並んだ。
写真左から、エリエールラクらクックキッチンペーパー（大王製紙）、消臭力クリアビーズイオン消臭プラス（エステー）、アルコール除菌スプレー（フマキラー）
商品展示のほか、既に発売しているデザイン商品についてはQRコードを読み取るとその場でロハコで買い物が出来る「バーチャルスーパー」コーナーも設置。ECロハコを体験できるイベント会場となっている。
バーチャルスーパーの様子
