脱プラスチックは、世界的な動きだ。きっかけは、プラごみによる海洋汚染の深刻化。環境問題に敏感なEU(欧州連合)はもちろん、環境に関心が薄いトランプ政権下のアメリカでも、カリフォルニア州、ニューヨーク州など各州ベースでプラ規制が導入されている。アジアでは、環境問題に悩む中国が「海外からの廃ゴミの輸入を厳しく禁じる」(李克強首相)と宣言し、2018年に実行した。

日本の動きも加速。この6月に原田義昭環境相が「レジ袋の無料配布を廃止する」、「レジ袋を無料配布してはならないという法令をすみやかに制定する」と発表した。コンビニなど多くの店舗で無料配布されているプラ製レジ袋を一律に有料化する法律改正、あるいは省令改正を早ければ19年内~20年前半に実施する。一部のメディアは「世界の動向からみてレジ袋有料化は遅い」と厳しい論調を示している。確かに、プラ問題はレジ袋有料化だけで片づくものではないのだが、解決への一歩であることは間違いない。

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