化粧品メーカー ― 2019 ― 新春トップインタビュー
■若手の抜擢で通販ブランドから脱却
――2018年1月の社長就任時に始めた抜本的な構造改革。オルビスの強みと課題について、どのように捉えていますか。
小林 オルビスの社員、組織は、改善の積み重ねが驚くほど得意です。明確な数字をもとに具体的な戦術を組み立て、実行。その結果をもとに次の戦術を考える。1987年の創業時から、ダイレクトマーケティングを軸に成長してきましたからね。それが競争力を生む時代が終わると、強みが課題に変わります。いま求められているのは、1を生み出すこと。ビジョンや戦略は数字で見えるものではない。一見すると、曖昧だけれども、ブランド全体の方向性を示すものを考えられなければ、時代に適したビジネスモデルに転換することは難しい。オルビス社員の起業家精神が試されています。
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