オルビスは18年からリブランディングを実施。象徴スキンケアとして「オルビスユー」、「オルビスディフェンセラ」を発売し、ブランド史に残る好調な売上げを記録している。今回は、それらに続く第三の象徴商品となる「オルビス オフクリーム」(100グラム・2300円)を2月21日に発売するとして、12月10日に発表会を開催した。

「オルビス オフクリーム」は、“オン”と“オフ”の切り替えとなるクレンジングの役割に着目。従来の「面倒くさい」「やらなくてはいけないから頑張ってやる」というイメージを払拭するアイテムを目標として開発された。オルビスの西野英美商品企画部長は「オフタイムへの切り替えであるスキンケアの最初の行為がクレンジングです。そのクレンジングに対する印象が、“がんばらなくちゃいけないこと”であることに違和感を覚えました。そして、せっかくだから今までのクレンジングと真逆のことを実現できる商品を作りたいという思いで開発にあたりました」と開発当時の思いを語った。そのこだわりは、商品の容器を手に取る瞬間から使用中、そして後肌の触り心地に至るまで、一貫して感じることができる。

開発する上で特に苦労したというのは、「本能的に心をリラックスへ導くテクスチャー」だ。人間が心からリラックスするという「大切な物を撫でる動作」から着想を得て、ゆったりとした速度のストロークを導くコク、体温に反応してじんわりとろけるとろけ感、適度に肌にぴたりと密着する厚み、の三つを実現するテクスチャーを模索。数々のサンプルを経てようやく完成した新商品は、クレンジングすることでホットタオルをしたのと同様のリラックス効果を得られるという逸品に仕上がった。

スキンケア機能も特長だ。細胞間脂質を溶かさずメイク汚れだけを包み込む「セレクトクレンジング成分」を配合することで、肌の潤いを守りながらメイクをオフ。また、セラミドネットワーク成分やヒアルロン酸で肌の潤い環境を整えることで、クレンジング後特有の肌のつっぱり感や乾燥への不安を抱えることなく、ゆったりとスキンケアに臨むことができる。

同社は20年6月に表参道にコンセプトショップをオープンする予定だ。またグローバル戦略にも積極的で、拡大基調のトラベルリテール市場には特に注力しており、12月13日にはトラベルリテールで最も好調だという韓国にて、新羅と新世界の2店をオープンする。そうした海外戦略においても「本能的に心地よいを追求したオフクリームは最大の武器になる」と西野部長は自信を見せる。人種や国籍を壁としない新クレンジングクリームの発売で、オルビスのグローバル展開は更に加速しそうだ。