ブランディング会社のインターブランドジャパンは11月22日、ブランディング活動を評価する日本初のアワード「Japan Branding Awards」の第1回となる2018年度の授賞式を東京・港区のアンダーズで開催した。最高賞の「Best of the Best」を受賞したのは、matsukiyo(マツモトキヨシホールディングス)、Suntory(サントリーホールディングス)、Panasonic(パナソニック)、茅乃舎(久原本家)の4ブランド。そのほか、「Winners」にBANDAI NAMCO Entertainment(バンダイナムコエンターテインメント)、Daiwa House Group(大和ハウス工業)、Yamaha Motor(ヤマハ発動機)、YOKOGAWA (横河電機)の4ブランド、「Rising Stars」にB.LEAGUE(ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ)、一風堂(力の源ホールディングス)の2ブランドが受賞した。
同アワードは、優れたブランディング活動を実行している組織(企業・団体、事業、サービス、製品)を評価し、その活動内容を紹介、社会に広く共有することでブランド戦略を展開する企業・団体のさらなる成長の支援を目的に創設されたもの。
審査では、ブランド戦略・体験基盤の構築からクリエイティブ開発、コミュニケーション活動まで含むマーケティング活動全般に渡る視点で、各活動が有機的に結び付いて効果を生み出しているかを重視した。審査委員長はインターブランドジャパンの並木将仁社長兼CEO、副委員長は一橋ビジネススクール・国際企業戦略専攻教授の阿久津聡氏、事業構想大学院大学の学長教授で宣伝会議・取締役メディア・ 情報統括の田中里沙氏が務めた。
最高賞受賞者の中で、マツモトキヨシホールディングスの営業統括本部営業企画部の松田崇部長は「PBの『matsukiyo』は2015年12月からスタートし、3年経つ。このような賞をいただけたことは、次の3年に向かって、さらに磨きをかけていく上で自信になる。今後もドラッグストア、業界全体の発展に貢献していきたい」と喜びを語った。
総括に登壇した並木社長兼CEOは、受賞者に向け、「ブランディング活動そのものを評価するのは、本質的に難しい。クリエイティブであれば、その結果を見て評価することができる。戦略であれば戦略書を見れば評価することができる」とした上で、「企業の中で、しっかりと取り組んでいるブランドを評価したい、というのが強くあった。そうしたブランドが世の中に伝わっていかないと、いつまで経っても日本で『ブランディング=広告・宣伝活動』という所から抜けられない。今回のアワードを機に日本におけるブランディングが進化していくことを願う」と語った。