マンダムは、動物実験代替法の研究・開発の一環として、11月1日から「第12回マンダム動物実験代替法国際研究助成金公募」の募集を開始する。

近年、世界各国で動物愛護運動が活発になっている。それに伴い、EUでは、2004年から化粧品の最終製品に対して、09年3月からは化粧品の原料に対して、動物実験が禁止になった。13年には動物実験を行った原料を含む化粧品の製品すべての販売が禁止されている。

日本でも、3Rs(Replacement:動物実験の置き換え、Reduction:動物使用数の削減、Refinement:実験時の動物への苦痛軽減)の概念に則って、動物実験の見直しが動物愛護の観点から社会的に重要視される傾向があり、動物実験代替法の開発が行われている。

同社は、3Rsのなかでも特に「Replacement」に着目し、07年に世界中から動物実験代替法に関する研究テーマを募る「マンダム動物実験代替法国際研究助成金公募」を開始。18年3月までに、海外からの応募の研究者も含め、23件の研究助成を実施している。

12回目となる今回は、19年1月31日まで募集を行い、2 月上旬から選考を開始。3月下旬に助成対象者を発表した後、4月1日から1年間助成を行う予定だ。助成内容は、1件あたり50~200万円、1年間で総額250万円だ。同社は同助成金を通して、動物実験代替法における研究を広く奨励し、その活性化を図る。