ナリス化粧品は、9月18日~21日、ドイツ・ミュンヘンで開催されたIFSCC Congress 2018にて、たるみの原因として、重力による皮膚表層の細胞拡大の関与を発見したことを発表した。合わせて、重力で皮膚の細胞(表皮細胞)の面積が大きくなることを抑制する成分として、クミスクチン(シソ科の多年草、別名:ネコノヒゲ)を発見したことも発表。IFSCC Congressは、2年に1度開催される化粧品技術者のオリンピックとも呼ばれる化粧品国際学会。世界47カ国が参加する、最新研究結果を発表する最も権威ある学会であり、ナリス化粧品は、近年3回連続参加している。

今回の研究では、深刻なたるみのある部位ほど、皮膚の表面で角層細胞が大きくなっていることが判明。また、若い細胞では、重力のかかり具合に応じて細胞を拡大・収縮する力があるが、年をとった細胞では重力に応答する力が減少することも分かった。

さらに、シソ科の多年草である「クミスクチン」に、重力による細胞拡大を抑制する効果があることを発見。

化粧品の効果が届きやすい皮膚表層にこの成分を届けることは、「肌のコルセット」のような役割を果たすことが出来るとして、現在特許出願をしている。今後は、この技術のスキンケア品への搭載を予定している。