ファンケルは9月から、新しい介護予防サービスを提案しながら、リハビリ型デイサービス「アルフィット」などを運営しているINSEACと、新しい介護予防に関する共同研究を開始する。
日本は2010年に超高齢化社会に突入し、65 歳以上の要支援や要介護の認定者数は、18年5月で600万人を超えている。特に75歳以上で要介護認定される一番の理由は、健康な心身の状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間「フレイル」(日老医誌 2014; 51:497―501より)。そこでファンケルは、高齢者が介護認定されず元気に活動的な毎日を過ごせるために「フレイル」対策が重要であると考え、その対策に着目したアミノ酸やタンパク質を配合したサプリメントの研究開発を進めている。
一方アルフィットは、高齢者の生活機能の維持向上には歩行機能が極めて重要であると考え、医療機関や大学などと連携して科学的根拠に基づき、「歩き続けるため」の自重型筋力トレーニングや個別歩行機能訓練プログラムなどを開発。開発した運動プログラムは、要支援や要介護の認定者にオーダーメイドで継続的な運動をサポートする「オーダーメイド・エクササイズ」として提供している。
ファンケルは今回の共同研究を通じて、より科学的根拠に基づいた新たな介護予防サービスを充実させ、一人でも多くの人に人生を活動的に楽しんでもらうことを目指す。