国際評論家
謝 憲文(しゃ・けんぶん)
■好調な化粧品販売とその背景
中国国家統計局によると、2018年1~5月の全国化粧品小売総額は前年同期比14.8%増の1057億元で、消費財の中で伸び率が最も高い商品カテゴリーとなっている。また、中華全国商業情報センターによると、18年第1四半期全国重点大型小売企業100社の化粧品売上伸び率は10.4%となり、これは100社の商品全体の売上伸び率(3.3%)を遥かに上回り、百貨店業界の業績回復を支える化粧品販売の好調さが注目されている。実際、16年の下半期から、中国のリアル小売業の業績回復の動きが現れ始め、17年にその傾向は一層鮮明になり、「厳冬期」から脱出した百貨店業界が活気を取り戻しつつある。今年3月、小売研究機構の「iziRetail」と「零售男人圏」が共同で「17年全国重点商場190店の業績統計報告書」を発表した。これらの「商場」と呼ばれる大型小売店は51都市をカバーし、その中には百貨店100店、SC77店等が含まれている。
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