ナガセビューティケァは、高齢女性を対象に、プロテイン食品の摂取と週2〜4回のサーキットトレーニングを行うことで、下肢運動機能が維持・向上することを確認し、3月3日に行われた第25回日本健康体力栄養学会にて発表した。

超高齢社会に突入した日本では、4人に1人が65歳以上、8人に1人が75歳以上で、サルコペニア、ロコモティブシンドロームが大きな問題となっているとともに、平均寿命の長い日本人女性は健康寿命との差が10年を超え、対策を怠ると長期に渡ってQOLの低下した生活を過ごすことになってしまうという。

同社は今回、その対策として容易なたんぱく質摂取と短時間で気軽に続けられる運動との組み合わせに着目し、シニア女性を対象に、プロテインやBCAAなどを配合した食品摂取と30分間のサーキットトレーニングを組み合わせて行うことで、下肢運動機能の維持・向上ができるかを検討した。健常な高齢女性60名を2群に分け、60日間の試験実施期間中にプロテイン群は毎日のプロテイン食品摂取と週2〜4回の運動を行う一方で、プラゼボ群は毎日のプラゼボ食品摂取と週2〜4回の運動を行った。

試験開始前と終了時に下肢運動機能を測定し、2群を比較したところ、下肢のパワー、スピード、バランス、総合得点のいずれにおいても、2群ともに上昇の傾向がみられ、なかでもスピードの項目においてプロテイン群は有意な上昇を確認できる結果となった。

このことから、定期的なサーキットトレーニングにより下肢運動機能の維持・向上が見込めるとともに、プロテインを摂取することでより効果を高めることが期待できると考えられるという。