ロート製薬は、難溶性のアゼライン酸(AZA)を中和せずに溶解し、低濃度でも有効性と使用性を両立するセラム製剤を開発した。軽症から中等症の尋常性痤瘡を持つ18〜39歳の28人を対象に、AZA20%配合分散型クリームと3%配合溶解型セラムを左右の半顔に1日2回、12週間使用する比較試験を実施。その結果、3%セラムでも20%クリームと同程度まで総皮疹数が減少した。また、ヒト皮膚を用いた試験では、塗布したAZAのうち角層以降へ移行した割合が20%クリームの約4倍となり、アクネ菌への殺菌作用も同等だった。高濃度配合だけでなく、成分の「溶解状態」を制御することで機能を引き出す製剤設計の可能性を示した。★
月刊『国際商業』2026年11月号掲載
























