勇心酒造は10月14日、展開するスキンケアブランド「ライースリペア」がブランド誕生15周年を迎え、記念式典を開催した。式典では発酵サイエンティストでもある徳山孝仁社長が登壇し、ブランドの歩みや基礎となる発酵技術、今後の展望について説明した。
ライースリペアの中核成分である「ライスパワーNo.11」は、1960年の薬事法制定以降、スキンケア分野において「皮膚水分保持能の改善」という新規効能の認可を得た医薬部外品有効成分。その開発は6代目の徳山孝氏が開始した。大学で近代発酵学を研究していた徳山孝氏は、単一の微生物や特定の機能のみを抽出する科学的アプローチに対し、蔵元が伝統的に行ってきた五感で微生物の世界全体を捉える手法との融合を着想。この発想から、複数の微生物の働きを組み合わせる独自の多元発酵技術である「日本型バイオ」を確立した。
成分の開発には、膨大な時間と開発費用を要した。開発過程では資金繰りの悪化や資産の売却など事業存続に関わる困難を経験。また、単一成分を前提とする従来の基準に対して、複合成分による新規効能の申請は前例がなく、厚生労働省の認可を取得するまでに6年の歳月がかかった。ライスパワーNo.11には確認されているだけで2000種類以上の成分が含まれており、これらの多様な成分が肌の各種機能へ同時に作用する「発酵シナジー」が最大の特徴となっている。
2011年に誕生した「ライースリペア」は、他社への原料供給を行う中で、開発元としてライスパワーNo.11の効果を最大限に発揮させる処方を自ら実現するために企画したブランドである。油分による保湿に依存せず、成分自体の作用によって肌本来のうるおいを高める設計とし、シリーズ全品に有効濃度のライスパワーNo.11を配合する。
近年、美容業界では肌の健康寿命を目指す「ロンジェビティ」という概念が注目されている。これに関し徳山社長は、「単に細胞を長生きさせることではなく、肌に存在する数多くの機能が健全に働き続ける状態を作ることが勇心酒造が目指すロンジェビティであり、発酵複合素材ならではの役割」と述べ、今後も伝統技術と近代科学を融合させた研究開発を続け、製品を通じた価値提供を継続していく方針を示した。






















