化粧品原料商社の山川貿易は7月15日、取引先を招きセミナーを開催。今年4月にフランスで開催された世界最大級の原料展示会「in-cosmetics Global 2026」で展示された原料からトレンドをひもとくとともに、同社が取り扱いを開始した最新原料を紹介した。
冒頭あいさつに立った相川淳社長は、毎日社内で活発に意見を交わし合う環境が整っており、全社の一体感が高まっていることを示し、「現場のリアルな結束力こそが山川貿易の強み。単に製品を納品するだけでなく、迅速な追加情報の提供やきめ細やかなアフターフォローを継続して提供できるバックアップ体制の基盤となっている」と述べ、常に伴走者としてサポートする同社の姿勢を強調した。
続いて登壇した開発部販売戦略・技術担当の河合美保課長がin-cosmetics Global 2026のイノベーションゾーンの出展傾向から、今後の化粧品開発における五つのキーワードを示した。一つ目は爆発的な普及を見せる「PDRN」である。従来のサーモン等による動物由来から、黒ニンニクや海ブドウ、クロレラなどをはじめとする植物由来・ヴィーガンPDRNへのシフトと包接技術などの加工の進化が目立ったという。二つ目は「エクソソーム」で、「従来の皮膚アプローチから頭皮・毛髪ケアや神経系へと標的領域が明確に拡大している」とした。三つ目は長寿科学に着目した「ロンジェビティ」。老化原因への多角的なアプローチやヘアケア領域への応用が進む。さらに、重金属除去などの環境負荷に対応する「ヘアケアの多様化」や、環境規制に対応するため少量の紫外線吸収剤・散乱剤で効果を高める「SPFブースター」の需要急増が挙げられた。
また河合課長は、フランスの小売店を視察。ギャラリー・ラファイエットやOh My Creamなどパリの主要店舗の調査では、最も目立つ一等地をK-Beautyが占拠していたことに印象付けられたことを伝えた。そうした小売店のMDからは、「現地の若年層を中心に“ガラスのようなツヤ肌(グラススキン)”への憧れが高まっており、欧州市場においても韓国コスメの勢いが圧倒的であることを肌で実感した」と語った。
最後に、営業担当の君島正祥氏が、欧州の主要パートナーメーカー4社(コディフ社、コビオサ社、バイジラス社、エボニック社)から新たに上市された7品目の新原料を紹介。今回の新原料の多くは、世界的なトレンドである「美容医療発想」と「高度なデリバリー技術」が大きな軸となっている。
注目の技術では、コディフ社の「PDRNフィコペプチド」を紹介。クロレラ由来PDRNと海藻ペプチドを組み合わせた成分で、クロレラ特有のDNA配列がコラーゲンの分解を抑制しつつ産生を促すという独自のダブルアプローチを実現している。そのほか、美容医療のエレクトロポレーション(電気穿孔法)から着想を得たバイジラス社のドラゴンフルーツ幹細胞エキス「イグニライト」、ターゲットとする繊維芽細胞に結合したのち、細胞内のミトコンドリアへ直接成分を届けるデュアルターゲット・デリバリーシステムを採用したエボニック社の「X50セルエッセンス」などの製品特長を伝えた。★
月刊『国際商業』2026年09月号掲載





















