SK-Ⅱの事業代表がP&Gプレステージ合同会社の西田文彦執行役員になって、約半年の月日が経過した。2022年1月から営業部門とマーケティングや営業企画、生産部門などを担う本社機能を統合。西田体制が本格的に動き出している。日本発のラグジュアリーブランド・SK-Ⅱは、市場のグローバル化を捉え、アジアを代表するスキンケアブランドの一つに駆け上がった。この成長に待ったをかけたのが、20年に始まった新型コロナの感染拡大だ。西田体制は成長回帰への道筋をどう描いているのか。特に日本市場における戦略について話を聞いた。

事業基盤の強化は三つの「P」に立脚

――SK-Ⅱの現状について、どのように捉えていますか。

西田 業績については、もっと成長の機会をつかまなけばいけない。ですが、半年前から新客が増え続け、リピート率もコロナ禍の最悪期を脱し、上向いていることはポジティブなニュースです。新セレブリティも迎えたピテラ™の便益を伝えるキャンペーン、全国的にカウンター/イベント体験として展開した非接触型肌測定器「ミニマジックスキャン」、新年・春の新生活・母の日の販促活動が功を奏しています。とはいえ、SK-Ⅱの実績をコロナ前の状況に戻すには、中長期的な取り組みになると見ています。その目標を踏まえ、変えない点と変えるべき点を整理し、新たな成長戦略に取り組みます。そのために社内で徹底的な議論を交わしてきました。

「マジックスキャン」
きめ細かいイベント開催が可能。接客体験は、新客獲得の武器になっている

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