研究の深掘りで得意先の要望に対応

――化粧品業界の状況をどのようにご覧になっていますか。

岩瀬 訪日外国人の増加によるインバウンドの活性化、さらに日本製の化粧品の良さを知り、帰国後の越境EC等におけるリピート購買も増加して、業界としては好調を維持しています。市場規模は直近の約4年間で20%も拡大しています。また、ASEANの女性の可処分所得も徐々に高まっており、今後も化粧品業界はさらに成長していくと思っています。

しかし、このように化粧品の需要が伸びるなか、供給は追い付いていない状況であると思われます。化粧品メーカー様が生産量を増やそうにも、原料や容器の供給が十分でない状況が続き、なかでも原料は世界規模で不足気味の状態が続いています。

過去にも原料が不足したことはありましたが、多くても3品目くらいでした。現在は20品目を超える原料が不足しがちとなっており、現実問題として、当社もお取引先様からこれまで以上に発注をいただきますが、ご要望にしっかりと対応しきれていない状況です。お取引先様には、多大なご迷惑をおかけして申し訳なく感じています。

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