PALTACの2026年3月期業績は、売上高が前年比4.2%増の1兆2378億4600万円となり、過去最高を更新した。一方で、人件費や物流費の上昇が利益を圧迫し、営業利益5.6%減の264億3000万円、経常利益5.9%減の298億700万円、当期純利益3.6%減の220億3100万円と増収減益となった。

事業環境は、物価上昇による節約志向の継続に加え、物流費や人件費の高騰が続く厳しい状況であった一方で、訪日外国人需要や外出需要の回復も見られ、同社は購買データを活用した販促提案や、化粧品を中心とした高付加価値商材の拡充を推進。販売数量は前年並みを維持しつつ、販売単価の上昇が増収につながった。

商品分類別の売り上げは、主力の日用品が5.9%増の5564億5700万円と最も伸長。化粧品も4.6%増の2946億8200万円、健康・衛生関連品は4.0%増の2209億100万円となった。一方、医薬品は同2.4%減の1445億6700万円となった。

販売先業態別売り上げでは、ドラッグストアが5.3%増の8039億7300万円と引き続き全体をけん引したほか、ディスカウントストア、スーパーセンターが6.3%増の1162億2000万円、コンビニエンスストア向けが8.0%増の1028億5100万円、ゼネラルマーチャンダイジングストア向けが8.2%増の442億3400万円と大きく伸長した。ホームセンターとスーパーマーケットがそれぞれ0.4%増、0.2%増と横ばい。輸出、EC企業、その他は21.3%減となった。

利益面では、売上総利益が増加したものの、人件費や物流費を中心とした販管費の増加がこれを上回った。販管費率は前期の5.13%から5.32%へ上昇し、営業利益率も2.36%から2.14%へ低下した。

また、同社は年間配当を前期の105円から120円へ増配した一方で、同日公表したメディパルホールディングス(HD)による公開買付け(TOB)実施に伴い、27年3月期の配当予想および業績予想は未定とした。

親会社であるメディパルHDは、PALTAC全株式を取得し完全子会社化することを目的としたTOBを発表。それによると、買付価格は1株6650円で、買付期間は5月12日から7月7日まで。メディパルHDは現在、PALTAC株式の52.40%を保有しており、TOB成立後はスクイーズアウト手続きを経て非上場化する予定である。

メディパルHDは、医療用医薬品流通で培った供給網と、PALTACが持つ日用品・化粧品流通の物流機能やデータ基盤を融合し、「医療と生活の融合」に対応する次世代物流モデルの構築を目指す。生活者起点でのソリューション提供力の強化や、物流・データ基盤の統合による効率化、新たな収益機会の創出を進める考えだ。これに伴い、PALTACは2025年8月に決議していた最大50億円の自己株式取得についても中止を決定。これまでに約48億9100万円分を取得した。