エステーの2026年3月期業績は、売上高が前年比0.8%増の484億9200万円、営業利益19.8%増の19億8600万円、経常利益16.0%増の24億1600万円となった。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に計上した事業譲受に伴う負ののれん発生益の反動により、43.0%減の16億1500万円となった。

カテゴリー別の売上高では、主力のエアケア(消臭芳香剤)が「消臭力 Premium Aroma」シリーズや新製品「消臭力 トイレのフレッシュミスト RESETTO」「消臭力 DeoPita トイレ用」などの貢献により、2.3%増の216億200万円と伸長した。ペットケア(猫用トイレ用品)も「ニャンとも 清潔トイレ 本体」の販促強化などが奏功し、5.1%増の37億7800万円となった。ホームケア(フードケア・クリーナー他)は、フードケア商品や「洗浄力」ブランドを中心に新規顧客拡大への取り組みを進めています。米の価格高騰は落ち着いたものの大切なお米を守る意識の向上が見られ、お米を虫から守る「米唐番」の需要が拡大し、2.7%増の44億4600万円と伸長。ハンドケア(手袋)は、拡売を進めている業務用手袋が引き続き好調に推移していることに加え、高付加価値品である「ファミリー Premium touch ヒアルロン酸」ビニール手袋の伸長のほか、既存品の「ファミリー ビニール 中厚手2双パック」「同 薄手3双パック」の配荷店舗が拡大したことで、2.9%増の55億4000万円となった。

一方で、衣類ケア(防虫剤)は収納スタイルの多様化に伴う市場低迷の影響を受け、2.7%減の66億5000万円となった。湿気ケア(除湿剤)は空梅雨や猛暑、残暑の影響による店頭露出低下で9.4%減の25億300万円、サーモケア(カイロ)も暖冬の影響などで3.0%減の39億7100万円となった。

利益面では、一部主力品の価格改定に加え、調達先見直しなどによる原価高騰対策が奏功。また、前期に発生したコンサルティング関連費用の剥落により販管費が減少し、営業利益を押し上げた。

2027年3月期は、エアケア・ペットケアを中心としたウェルネス領域の強化や、全社横断の「収益構造改革プロジェクト」を推進することで、売上高7.2%増の520億円、営業利益が25.8%増の25億円、経常利益11.7%増の27億円、親会社株主に帰属する当期純利益11.5%増の18億円と、増収増益を見込む。

なおエステーは、中期経営計画「SMILE 2027」の数値目標を修正した。当初は27年3月期に売上高565億円、営業利益40億円、ROE8.3%を掲げていたが、原材料価格高騰や既存主力事業の低迷、新製品・高付加価値品の計画未達などを踏まえ、売上高520億円、営業利益25億円、ROE5.3%へ引き下げた。