例年通り、ユニリーバは2月前半に決算報告を行った。だが、登壇したのは2023年6月以来CEOとして率いてきたハイン・シューマッハー氏ではない。同氏は昨年2月、24年度決算報告を行った直後に電撃解任され、市場関係者を驚かせた。着任以来9%も上昇していた同社の株価はこの突然の更迭で一時3.4%も下落した。

そもそもユニリーバは20年頃から本社の一元化や大型買収案件でもたついていた。そこへ、アクティビスト投資家として知られるネルソン・ペルツ氏らが影響力を持つ株式を取得したことで社長の首を挿げ替え、経営方針を一転させた。素早く効率的に利益を生む戦略に舵を切ったわけだが、辣腕とされたシューマッハー氏でさえ手ぬるいと2年半で更迭されたことになる。2月に行われた株主向け決算報告とCAGNY2026(フロリダ州オーランド)での経営戦略発表では、後任のフェルナンド・フェルナンデスCEO(前CFO)とその腹心スリニバス・ファタックCFOが登壇。財務畑のこの2人によるプレゼンは、世界に冠たる消費財メーカーとしては、今一つあか抜けないと感じたのは筆者だけだろうか。

2025年3月、CEOに昇格したフェルナンド・フェルナンデス氏は、南米・フィリピンなどで実績をあげてきた財務畑の生え抜き
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