サステナブルコスメアワードは3月20日、ニュウマン高輪プロモーションスペース「+Base 1」で2025年度表彰式を開催した。会場には受賞企業や関係者が集い、サステナブルなものづくりの最前線が共有された。
冒頭のオープニングトークでは、ルミネの表輝幸社長、循環型コスメブランドKruhiファウンダーで俳優の井浦新氏、審査員長の岸紅子氏が登壇。岸氏は「本日は表彰式ではなく〝宣言の場〟」と位置付け、同アワードが2030年に終了する方針を改めて提示。「サステナブルが特別な評価軸ではなく、当たり前になる社会の実現を目指す」とし、残り5年を〝市場を変える期間〟と定義した。
表社長は、高輪ゲートウェイシティの開発コンセプトである「100年先の未来を豊かにする挑戦」に触れ、「次の世代に誇れる社会をつくるためにサステナブルは不可欠」と強調。「売るだけでなく循環をつくる側に立つ」姿勢を示し、コスメ業界の取り組みに期待を寄せた。
井浦氏は、原料調達から廃棄までの循環設計を重視した自社の取り組みを紹介し、「自分たちのものづくりが独りよがりになっていないかを問い直す場として参加している」と語った。
同アワードは、原料調達から製造、流通、使用、廃棄に至るまで製品ライフサイクル全体を評価する点が特徴。書類審査と実物評価を経て選出される。表彰式では、多様な観点からの審査員賞に加え、企業賞、アップデート賞、上位賞が発表された。企業賞には、地域資源を生かした循環型ビジネスが評価された株式会社テーブルカンパニーが選出。新設のアップデート賞は、沖縄・宮古島の環境保全を背景に開発されたUVケア製品が受賞した。
上位賞では、ブロンズ賞にブルガリア産ダマスクローズを活用した製品や、耕作放棄茶畑の実を原料とするオイル、沖縄由来の植物を用いたシートマスクなど、地域資源とサステナブル技術を融合した商品が並んだ。シルバー賞には未利用資源を活用したスキンケア製品が選出され、ゴールド賞には白樺樹液など日本の自然素材を生かした化粧水が輝いた。
審査員からは「環境だけでなく生産者や地域への配慮を含めた製品が増えている」との声が上がり、サステナブルの概念が広がりつつある現状が示された。表彰後には、「作り手」「売り手」「伝え手」の各分野の専門家によるパネルトークも実施。業界横断での連携の重要性が共有された。★
月刊『国際商業』2026年06月号掲載






















