大塚製薬は2026年3月17日、「酸素」に着目したサプリメント「/zeroz(ゼロズ)」(2㌘×30袋・7452円)を同社通信販売サイト「オオツカ・プラスワン」で定期購入限定、先着2万人で発売する。発売に先駆け、2月25日には大塚製薬 新商品発表会を行った。

ゼロズは水分補給の「ポカリスエット」、栄養補助の「カロリーメイト」に続く、「生命活動に欠かせない最後のピース」(大塚製薬 井上眞代表取締役社長)として「酸素」を掲げ、13年にわたる研究の末に誕生した。同社が食品形態の新ブランドを手掛けるのは21年に発売した「tocoelle(トコエル)」以来5年ぶり。

左:大塚製薬ニュートラシューティカルズ事業部 浅見慎一プロジェクトリーダー 右:大塚製薬 井上眞代表取締役社長

ゼロズの原点は、「『健康は遺伝子だけでは決まらない』という13年前に聞いた研究者の言葉だった。同じ遺伝子を持つ一卵性双生児でも、育った環境や食生活の違いによって健康状態は変わる。健康は生まれつきではなく、日々の選択でつくられていました」と井上社長は述べた。

同社はこれまで、水分や栄養といった“外から補う”アプローチの商品を展開してきたが、ゼロズは「体の中にある力を見つめ直し、活性化させる」という考え方を打ち出す。コンセプトは「Active Inner Resource」。人が本来持つ力を引き出すことを目指す。ターゲットはあらゆる年代だ。

商品開発で着目したのは、最大酸素摂取量(VO₂max)が年齢とともに低下する点。同社によると20歳と60歳では平地でも数値に差があり、20歳が標高3500メートルにいるときの低酸素環境が、60歳の平地の数値であることが分かった。そこで研究チームは、低酸素環境で生活する高地民族の食生活を調査。世界中の高原地域の食材341種類を検証した結果、共通成分として「ケンフェロール」にたどり着いた。

ケンフェロールは多くの植物に含まれる成分だが、同社は北海道産の西洋わさび(山わさび)の葉から効率的に抽出できることを確認。北海道の農業法人であるダイヤモンド十勝と連携し、純国産原料による商品化を実現した。また、ケンフェロールは通常、糖が結合した状態で存在し、そのままでは吸収できない人が約6割いるという。同社は製造工程で糖部分を切り離す独自プロセスを採用し、吸収性を高めた。

商品は1日1粒のタブレットタイプで、1箱に30袋入り(約1カ月分)。同社の研究成果によりケンフェロールの1日の摂取目安量は10ミリグラムであると分かったため、1粒で10ミリグラムを摂取できるようにした。シトラスの爽やかさと、ほんのり抹茶が香る「シトラス&ティー」フレーバーで、噛んでも舐めても食べられる。個包装のため携帯性に優れ、時間や場所を選ばずにいつでも手軽に利用できる。

さらに原料確保の制約から、2月25日~3月3日まで定期購入限定の先行抽選販売の申し込みを受け付け、当選した5000人を対象に先行販売を実施する。「酸素というテーマから高齢層を想起させるが、疲労感を抱える層や女性からの関心も高い」(浅見慎一・大塚製薬ニュートラシューティカルズ事業部 プロジェクトリーダー)という。カテゴリーは「セルフコンディショニングフード」と位置付け、「不足を補う」のではなく、「本来あるものをどう活用するか」という新しい考え方を提唱する。