コンタクトレンズ製造販売のシードは、鴻巣研究所内に新たな生産施設として4号棟を2026年1月31日に竣工。製造開発体制の整備および市場競争力向上を図る。同社ではこれに伴いメディア向けに見学会を3月3日に開催した。

新設した4号棟は地上3階層、延べ床面積1万4873.57平方メートルと、同社最大規模の生産施設となる。ここ数年、需要と供給のバランスが安定していなかったことを受け、4号棟を開設。既存品の安定的な生産と、今後見込まれる新商品の製造に対応していく。今回の新棟開設により27年3月期の最大生産能力は月産7900万枚と25年3月期比で約1500万枚拡大。今後も生産設備の導入などで28年3月期までに月産8950万枚まで高め、年間最大生産能力10億枚超えを実現する考えだ。

4号棟の本格稼働で年間生産能力10億枚超えを目指す

4号棟には福利厚生エリアも新設。快適に働ける環境を整えるとともに、パフォーマンスの最大化を図る。

2階の休憩室(ラウンジ)は米国西海岸のような陽気な雰囲気になるように、ブルーが所々に散りばめられた爽やかな空間にしている。休憩スペースは、複数人で座りやすい椅子や自分の時間を過ごせる一人用カウンター席を設置し、従業員一人一人のリラックスの仕方を考慮したレイアウトを採用している。また、照明を落としたナップスペースも設置。短時間の休眠による個人の集中力向上や生産性向上につなげてもらう考えだ。

3階の食堂では、メインの壁にはシード(種)をイメージしたアーモンドの壁紙を用い、洋食が似合うレストランをコンセプトに、複数人で会話を楽しめるソファ席や、立ち仕事が多い生産現場の従業員がゆっくりと休むことができる椅子を並べる。また、休憩だけでなく、ちょっとしたデスクワークやミーティングにも対応できるよう、ソファ席にはコンセントやモニターを設置する。

多様な使い方を想定した食堂スペース

食堂スペースと休憩スペースは吹き抜けの階段で行き来でき、従業員がリラックスできるよう、快適な空間づくりにこだわった。空間デザインにあたっては、従業員アンケートを実施し、その結果を反映したナチュラルな木質感やグリーンを取り入れ、心地よい雰囲気を演出する。

トイレの洗面台のミラー背部には、コンタクトレンズを模した丸いタイルを配置。各階ごとに同社の主力製品であるPureシリーズの色を表現する。女性用のトイレにはパウダースペースも設置している。