日本輸入化粧品協会は、2025年(1~9月期)化粧品輸入実績を2025年11月5日に公表した。歯磨、石鹸等は除く輸入実績は、3425.3億円(前年同期3274.4億円、前年同期比104.6%)となり、前年を上回った。今期は「香水・オーデコロン類」(前年同期比114.1%)、「ベースメーキャップ・皮膚用化粧品類」(前年同期比104.0%)、「頭髪用化粧品類」(前年同期比 101.6%)と前年を上回ったが、「カラーメーキャップ類」(前年同期比98.1%)は下回った。 国別では韓国が輸入実績1065.8億円(前年比113.2%)と好調を持続し、トップを走っている。続いてフランスが輸入実績768.3億円(前年比93.4%)となっている。韓国とフランスのシェアはそれぞれ31.1%、22.4%となっている。
口紅類で韓国が続伸
(1)香水・オーデコロン類
全体で394.5億円(前年同期345.9億円、前年同期比114.1%)となり、前年を大きく上回った。この分野ではフランスが全体の62.7%と圧倒的なシェアを占めている。第1位フランス247.4億円(同226.7億円、同109.1%)、第2位アメリカ31.8億円(同21.7億円、同146.2%)第3位イタリア26.4億円(同24.0億円、同110.0%)で、いずれも伸長した。
(2)カラーメーキャップ化粧品類
全体では、527.2億円(前年同期537.6億円、前年同期比98.1%)となり、前年を下回った。口紅類は300.6億円(前年同期270.6億円、前年同期比111.1%)と伸長している。アイメーキャップ類は165.1億円(同200.9億円、同82.2%)、ネールズ類は61.4億円(同66.1億円、同93.0%)と共に減少している。
国別では、首位は韓国で227.3億円(同188.5億円、同120.6%)で好調だが、2位フランスは110.8億円(同132.6億円、同83.6%)、3位中国は86.6億円(同107.0億円、同80.9%)といずれも前年を下回った。4位イタリア39.1億円(同34.5億円、同113.4%)、5位アメリカ35.8億円(同43.7億円、同81.8%)と続いている。なお、韓国、フランス、中国の上位3カ国で全体の8割(80.5)%を占めている。
詳細に類別に国ごとに見ると、口紅類は、1位韓国は172.8億円(同122.9億円、同140.6%)と大きく増加し、2位フランスは68.4億円(同90.5億円、同75.6%)と減少、3位イタリアは23.0億円(同10.3億円、同223.1%)と前年を上回った。
アイメーキャップ類は、1位韓国52.4億円(同63.5億円、同82.5%)、2位中国34.9億円(同44.1億円、同79.1%)は前年を下回り、3位フランスは30.4億円(同28.3億円、同107.3%)と漸増した。
ネールズ類では、1位中国35.1億円(同38.7億円、同90.5%)、2位フランス12.0億円(同13.7億円、同87.5%)とも減少したが、3位アメリカは6.3億円(同5.3億円、同118.7%)と前年を上回った。
(3)ベースメーキャップ・皮膚用化粧品類(ボディ含む)
全体では1525.7億円(前年同期1467.3億円、前年同期比104.0%)と前年を上回りました。
国別では韓国が662.6億円(同588.9億円、同112.5%)と好調でシェアの43.4%を占めている。次いでフランス363.8億円(同411.4億円、同88.4%)は減少し、シェアも28.0%から23.8%に下がった。3位アメリカは131.3億円(同143.4億円、同91.6%)と前年を下回った。4位中国は69.3億円(同52.1億円、同151.6%)と売り上げを拡大している。
(4)頭髪用化粧品類
全体で457.1億円(前年同期450.1億円、前年同期比101.6%)と前年を僅かに上回った。この頭髪用化粧品類では、他国の実績合計が、270.0億円(同260.9億円、同103.5%)で全体の59%を占めているのが特徴。中でもタイは頭髪用化粧品類全体の46%のシェアを占めている。シャンプーでは76.8億円(前年同期73.8億円、前年同期比104.1%)であり、シェアは55%。コンディショナーやヘアオイル、クリーム等整髪料合計でも130.6億円(前年同期120.3億円、前年同期比108.6%)であり、シェアは41%を占めている。
その他の国では、韓国41.4億円(同34.9億円、同118.4%)、フランス40.4億円(同45.2億円、同89.3%)、アメリカ39.3億円(同42.3億円、同92.9%)と続いている。
なお次回は、26年2月に25年(1~12月)年間実績を報告予定。























