ゼロから市場を生み先行者メリットを得る

ロート製薬のグローバル事業特性は、現地化の徹底が進んでいることだろう。国籍や性別は関係なく、社会課題解決に向き合う同社の哲学に共感する人材がリーダーシップを発揮。それがローカルの人材に波及している。その成功事例は日本人社長が率いるベトナム、現地の人が社長を務めるインドネシアにある。いずれも生産、研究開発、マーケティング、営業の機能を持ち、市場と消費者の変化を捉え、右肩上がりの成長を続けている。

ロート製薬のベトナム進出は1996年。駐在員事務所を開設し、医療用目薬とリップバームのテスト販売を開始。97年に現地法人RMV(ロート・メンソレータム・ベトナム)を設立し、99年から現地生産を始めた。当時、ベトナムの一人当たりGDP(国内総生産)は419米ドルで、日本の100分の1だったが、勉強熱心で向上心があるベトナムの国民性に触れ、社会、経済ともに発展すると確信し、進出を決めたという。

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