営業の役割は変化の兆しの察知

ロート製薬に営業部は存在しない。3年前に「事業部」に名称を変えたからだ。取引先に商品を売り込むのは役割の一つに過ぎず、むしろ最重要ミッションはインプット(1次情報)を集めること。同社が定義するインプットとは、消費者ニーズや取引先の戦略が変化する兆しのことを指す。取引先との商談、消費者がいる店頭に足を運ぶ機会が多い事業部の担当者は、社内でいち早く変化を察知できる立場にいる。営業ではないから名称が事業部に変わり、会社が課す売上目標もない。同社リテールマーケティング部の山田弘利部長が説明する。

「インプットは日報とともに社内イントラネットに共有し、会長の山田(邦雄)を含む全員に公開されます。いま、この瞬間の変化を理解し、経営戦略や取引先への提案、売り場づくりをアップデートしています」

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