親日家が多く日本への信頼は厚い

ベトナムは、ASEANの中でも最重要の化粧品市場である。人口は2025年に1億人を超える見込み(IMF推計)。平均年齢は31歳。消費意欲が旺盛な若年層は、美容や健康への意識も高い。ユーロモニターによると、ベトナムの美容市場規模は、16年に約2099億円だったのが、21年は29.6%増の約2721億円に拡大。25年には約3551億円になると予測されている。「美容と健康に関して、非常に魅力的な市場であることは間違いない」とロート・メンソレータム・ベトナム社の篠田俊輔Market Development Directorは説明する。

有望市場だけに、日本ブランドのライバルは多い。最右翼は韓国コスメだ。コロナ前からブランド直営店をオープンし、韓流ドラマを絡めたマーケティングを大々的に展開。トレンドに敏感な若年層ほど、韓国のファッションやヘアスタイルを取り入れており、「韓国勢は無視できない存在」と日系メーカー駐在員は口をそろえる。

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