マツキヨ4号店が大きな話題に
2020年の香港化粧品市場は、新型コロナの影響で約38%減と大きく落ち込んだ。特に中国本土から年間5000万人以上も訪れていたインバウンドへの依存度が高かった分、その消滅の打撃は計り知れない。その結果、化粧品の販売は、インバウンド客からローカル客へシフト。香港の化粧品市場にとってローカル客の取り込みが勝ち残りのカギを握るなか、メイドインジャパンのプレゼンスが高まっている。
それを印象付けるのが香港に進出しているドン・キホーテやマツモトキヨシなど、日本小売業の活躍だ。中でもマツモトキヨシは、1号店のオープンがコロナ禍が収まらない22年5月。その後、2店舗立て続けに出店し、10月21日には香港で旗艦店となるコーズウェイベイ店をオープンしている。コロナ感染拡大が続く状況下にあえて香港に進出したのはなぜか。その理由について現地法人、松本清香港股份有限公司の林保範董事長総経理は次のように説明する。
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