ECとSNSの普及で競争環境が変化

インドネシアの化粧品市場は、ASEAN最大規模を誇る。以前からブランド間の競争は激しいが、ここにきて主役が変わり始めた。欧米や日本のライバルとして、成長著しいのは韓国、中国、ローカルのブランド群。インドネシアでは、オリンピックさながらの熾烈な競争が繰り広げられている。

インドネシアの生活者が化粧品を購入する判断基準は、手ごろな価格、ブランドの知名度からくる品質への安心感、生活圏内の実店舗で購入できる利便性の三つ。ユニリーバやP&Gなど欧米系ブランドは広く浸透しているが、高品質で安全・安心のイメージがある日系ブランドへの支持も強い。特に、現地工場を保有するマンダム、ロート製薬などは生産から販売・マーケティングまで一気通貫で行えること2301から、生活者のニーズに柔軟かつスピーディに対応し、競争力を発揮している。また、インドネシアはイスラム圏であることから、ハラール(イスラム法の定める適正な方法で処理、加工されたもの)認証を取得しているローカルブランドも人気がある。

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