どこもかしこも話題は韓国ばかり

アジアの化粧品市場で日本のプレゼンスが落ちている。コロナ下の3年間、アジアで大きな話題になった日本の化粧品はほとんどない。その間隙を縫って、韓国、中国、台湾、ローカルのブランドが一段と台頭。日本ブランドは、コロナが落ち着くこれから競合の成長を実感することになる。また、これまでの中国人頼みの海外戦略は、成長著しいASEAN市場の開拓を遅れさせた。日本の国内市場はインバウンド需要を追い風に着実に拡大してきたが、それはコロナで一気に縮小。人口減で国内需要の拡大が期待できないなか、海外市場で日本の化粧品を売り込む戦略は、再構築を迫られている。

日本企業が力を注いできた中国市場は揺れている。中国政府のゼロコロナ政策、不動産バブルの崩壊など、経済の先行きは不透明だ。化粧品成分の事前届け出など新たな輸入規制も始まる。それだけに、中国事業の強化に二の足を踏む日本企業は少なくない。しかし、人口14億人による購買力は強大だ。ASEAN各国の市場規模を合算しても及ばない。これまで日本企業が投資を続けたことで、特に沿岸部を中心に日本のブランド価値に共感する生活者は少なからずいる。いくら政治、経済が揺らいでも、日本企業にとって中国市場は避けては通れない道と言えるだろう。

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