アルビオンは、ロックペイント、ベルポリエステルプロダクツと協業し、店頭回収した「アルビオン 薬用スキンコンディショナー エッセンシャル N」(以下:スキコン)のボトル容器(PET樹脂)を新たな化粧品容器へ再生する取り組みを始める。アルビオンでは、サステナビリティ活動の一環として、循環型社会の実現に向けたものづくりに取り組んでいる。使用済みのスキコン容器の活用を目的として2021年11月より「RECYCLE PROJECT」を旗艦店のアルビオンフィロソフィから開始。回収対象店舗を403店(2025年3月末)まで拡大し、回収した約4万本のスキコン容器は、キャップ部分とボトル部分それぞれにリサイクル実証実験を進めてきた。キャップ部分は、マテリアルリサイクル*1によりミニフォトフレームやヘアクリップを製作。協力したお客に渡したほか事業所内保育所のイベントで使用した。現在も新たな価値あるものへのリサイクルに向けて実証実験を推進している。
(マテリアルリサイクル*1:廃棄物などをプラスチック材料などとして再利用すること)

店頭で回収した容器をアルビオン流通センターで集約。障がい者雇用を促進する「アルビオン熊谷ワークライフセンター」にて、担当者が一つ一つ分別・洗浄。
化粧品のPETボトルは、デザインとしての着色や塗装、製品に関する規制上の表示印刷など、リサイクルには不向きな加飾が施されることが多く、リサイクルが進んでいる飲料PETボトルとは異なり、回収されたボトルから未使用樹脂と同じような品質に再生することが困難だった。この度、ロックペイントおよびベルポリエステルプロダクツと協業し、回収されたスキコン容器のボトル部分の再生事業に取り組む。ロックペイントが新たに開発したリサイクル技術と、ベルポリエステルプロダクツの高い合成技術により透明で高品質な樹脂の生成が可能となり、回収した容器から新たな化粧品容器への再生を目指す。

(ケミカルリサイクル*2:プラスチック廃棄物をモノマーなどのプラスチック原料レベルにまで分解し、新しいプラスチックに作り替えて再利用するリサイクル方法)
26年には、「RECYCLE PROJECT」で製造されたケミカルリサイクルPET樹脂を新製品の容器に採用する予定だ。今後もアルビオンは高級化粧品のパッケージとしてふさわしいデザイン性、使用性、品質を守りながら、化粧品プラスチック容器の再生事業を継続的な取り組みへと発展させるべく、持続可能な社会の実現に向けたアップサイクルを進めていくとしている。