ヤーマンの2025年4月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比25.7%減の190億3300万円、営業利益が55.8%減の8億1700万円、経常利益71.3%減の5億9400万円、親会社株主に帰属する四半期純利益3.0%減の11億2400万円と大幅減収減益だった。売り上げは、海外部門で中国国内の化粧品市場全体の低迷の影響を受けたことや、国内部門で直販でのコロナ禍後の外出型消費傾向の影響を受けたこと、および引き続き最大限の利益を確保するために広告投資を抑制した結果、国内商戦期における売り上げの引き上げが未達になったことなどがあり減収だった。利益は売り上げの減少に加え円安による仕入価格上昇の影響を受け大幅な減益となった。
セグメントの業績を見ると、通販部門は地上波テレビ通販およびショッピング専門チャンネルが振るわなかったことから、売上高は10.9%減の27億6100万円と減収。セグメント利益は、広告宣伝費等の費用を削減したことにより、10.4%増の8億3700万円と増益だった。
店販部門は、23年11月にオープンした銀座旗艦店や百貨店および家電量販店を中心に売り上げが堅調だったことから、売上高5.3%増の61億1500万円、セグメント利益は69.8%増の14億3900万円と増収増益。
直販部門は、コロナ禍後の外出型消費傾向が影響を受けたことや、引き続き利益を確保するために広告投資を抑制した結果、売上高が28.1%減の50億1400万円、セグメント利益が36.7%減の13億7100万円と2桁減収減益となった。
海外部門は、中国国内の化粧品市場の低迷を受け、売上高が55.4%減の42億6300万円、セグメント利益が67.7%減の12億3800万円となった。
25年4月期通期業績は、第3四半期業績が想定を下回ったことから売り上げで100億円、営業利益、経常利益で各16億円、親会社株主に帰属する当期純利益で4億5000万円に、それぞれ下方修正。その結果、売上高は前年比21.9%減の250億円、営業利益は116.2%増の9億円、経常利益は40.6%減の6億円、親会社株主に帰属する当期純利益は176.2%増の11億円となる見通しだ。