アイリスオーヤマは2025年3月5日、同社が展開する大人用紙おむつ「リフィール 快適下着 超薄型パンツ」「同 薄型パンツ」「同 尿とりパッド」の各商品が、公益財団法人日本ヘルスケア協会(JAHI、以下日本ヘルスケア協会)が今年1月に制定した推奨品認定制度の第一弾となる認定を取得したことを明らかにした。

JAHIの推奨品認定制度は、国民の健康寿命の延伸に寄与する製品を推奨し、ヘルスケア業界全体の発展に寄与することに加え、製品の高い品質と信頼性を示すことを目的としている。

アイリスオーヤマ社は、マスクや衛生用品、医療機器など約500点のヘルスケア商品を販売。07年からマスクの自社生産を開始し、20年には新型コロナウイルス感染症拡大を受けて高まったマスク需要に対応するため、他社に先駆けて国内工場(宮城県角田市の角田工場)に生産ラインを導入することで国内の供給量増加に貢献してきた。

新型コロナウイルス感染症が5類に移行した後も衛生意識の高まりは衰えず、除菌ウェットシートやフローリングシートといった不織布を使用した製品に対する需要は増加している。

また、24年11月には赤ちゃん用紙おむつ事業への新規参入を発表し、高齢者から乳幼児まで広範囲な利用者に対して製品・サービスを提供することでヘルスケア分野におけるによる顧客接点が増えている。この赤ちゃん用紙おむつ事業への参入を契機に、衛生用品の品揃えを拡充する一環として、25年1月に大人用紙おむつと尿とりパッドを発売した。

今後はこうした分野における同社の知見を生かした清掃・日用消耗品の開発を強化し、今回の認証取得などの取り組みを通じて、高品質の衛生用品を多く品揃えすることで、30年にヘルスケア事業で売上高約400億円を目指す。

アイリスオーヤマは今後も生活者の暮らしに密着した商品開発を行い、快適な生活の実現に貢献しく考えだ。

リフィールブランドの商品の特徴は、「スピード吸収と逆戻り量の低減で、長時間の使用も安心」「厚みを抑えた設計で、装着しても目立ちにくい」の大きく2点。5層構造のSAPシート(高分子吸収材を配合したシート)が尿を素早く拡散して吸収。また、逆戻り量を従来よりも約70%低減しており、長時間使用しても快適に過ごせる。

1回の排尿量を150ミリリットルとした場合の排尿吸収回数の目安は、超薄型パンツの場合は約2回分、薄型パンツの場合は約4回分、尿とりパッドは約2回分と4回分のため、長時間トイレに行けない時や、就寝中の漏れが不安な時などに安心だ。

また、厚みに影響するパルプが含まれていないため、従来の約2分の1の薄さ(超薄型パンツは薄さ約4ミリメートル、薄型パンツは約7ミリメートル、尿とりパッド2回分は約4ミリメートル、4回分は約7ミリメートル)を実現。服の下に装着してもシルエットが目立ちにくく下着に近い感覚で着用できるため、産後やリハビリ、痔疾への悩みなど幅広い場面で気軽に身に着けられる。

その他、肌にやさしくフィットする立体ギャザーを採用し、漏れを防ぐ、デリケートゾーンが触れる面の上層にオーガニックコットンを一部配合、医療費控除対象品といった特徴も併せ持つ。