高砂香料工業は、2025年3月3日開催の取締役会において、中国江蘇省張家港市に同社100%出資の新会社を設立することについて決議したことを明らかにした。新会社は、出資が完了すると、資本金が高砂香料工業の資本金の額の100分の10以上に相当し、特定子会社に該当することとなる。

高砂香料グループは、Vision 2040のもと、「人にやさしく、環境にやさしく」をスローガンに、持続的な成長と企業価値の向上を目指し、グローバルビジネスの拡大に取り組んでいる。2025年3月期より開始した中期3カ年経営計画では、基本方針の一つに「海外の成長」を掲げており、その一環として、中国における生産体制の強化を図るため、江蘇省張家港市に新会社を設立することとなった。同社はこれまでも、中国の上海市、広州市に工場を有し、中国における事業を拡大してきた。中国は、フレーバーおよびフレグランス業界において非常に有望な市場の一つととらえている。新会社の設立により、中国におけるサプライチェーンの最適化を図ることで、持続的な製品供給を行う生産体制を構築し、顧客に対して一層のきめ細かいサービスを実現していく考えだ。

新会社の稼働は28年以降となる。そのため、25年3月期の連結業績に与える影響は軽微と見通す。

新会社の概要は下記の通り。

(1) 名称:高砂香料(張家港)有限公司

(2) 所在地:中華人民共和国 江蘇省蘇州市張家港市江蘇揚子江国際化学工業園

(3) 代表者の役職・氏名:総経理 酒井 純雄

(4) 事業内容:香料の製造、販売

(5) 資本金:USD 5000万(約75億円) 1米ドル=150.00円で換算

(6) 設立予定日:2026年3月期 第1四半期

(7) 大株主及び持株比率:高砂香料工業株式会社 100.0%