ユニ・チャームの2024年12月期通期決算は、売上高は前年比5.0%増の9889億8100万円、コア営業利益8.2%増の1384億6300万円、税引前当期利益は1.7%増の1345億3700万円、親会社の所有者に帰属する当期利益4.9%減の818億4200万円。売上高とコア営業利益は過去最高を更新した。
所在地別にみると、日本は売上高5.6%増の3399億2200万円、コア営業利益は4.6%増の679億8000万円だった。ペットケアが国内向けに安定した成長を示し、パーソナルケアは価値転嫁が浸透・拡大し2桁増益。対象人口が減少する中、ベビー・フェミニンケアにおける更なる価値転嫁により高成長を持続した。
中国は売上高0.5%増の1073億2400万円、コア営業利益2.4%増の121億6600万円と増収増益。フェミニンケアが改善傾向となったこともあり、第4四半期から増収に転換した。
アジアは、売上高1.3%増の3357億9000万円、コア営業利益2.6%減の307億3900万円と増収減益。インドの好調が売り上げをけん引した。
北米、サウジアラビア、ブラジル、オランダが属するその他地域の売上高は13.3%増の2059億4400万円、コア営業利益43.3%増の273億5700万円の増収大幅増益。中東は好調持続で業績をけん引。北米はペットフードの高成長継続により業績を拡大した。
事業別では、パーソナルケアが売上高4.7%増の8261億円、コア営業利益が7.3%増の1108億8300万円となった。日本を中心に全事業で増収増益。中でもウェルネスケア、フェミニンケアがけん引した。
ペットケアは売上高6.6%増の1486億7300万円、コア営業利益は11.9%増の258億4000万円となった。北米が価値転嫁の浸透・拡大効果で増収増益をけん引した。
25年12月期通期業績は、売上高は前年比3.6%増の1兆250億円、コア営業利益5.4%増の1460億円、税引前当期利益5.5%増の1420億円、親会社の所有者に帰属する当期利益5.6%増の864億円と増収増益を見込む。