アイビー化粧品の2025年3月期第3四半期決算は、売上高が0.1%増の17億2800万円、営業利益は1749万円、経常利益は1522万円の黒字転換となったが、特別損失の影響により四半期純損失は3億3300万円となった。
主な増収要因は、既存レギュラー製品と、24年12月に発売した「サーマンス ボディエステ」の受注状況が好調だったことだ。一方、同じく24年12月に発売を予定していた「モイストシート エンリッチ」は、一部有償先行品においてカビが検出され、委託製造先の充填加工工程で混入した可能性がある事が判明したため、該当製品の回収を行い、本発売を延期するなどのトラブルもあった。なお、当該製品による健康被害はなく、有償先行出荷で出荷先も限定されていたため、当第3四半期累計期間の損益に与えた影響はごく軽微となっている。
利益面では、販売費及び一般管理費が1億3681万円減少したことにより営業利益、経常利益ともに黒字に転換した。
2025年3月期通期業績予想は、売上高が6.9%増の29億円、営業利益が140.6%増の4億5000万円、経常利益が139.9%増の4億5000万円、当期純利益は50.1%減の8000万円と前回予想を据え置いた。